SHOFUSHAレーベル

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曲目
PROGRAM

A.アレンスキー/ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品32
A.Arensky / Piano Trio No. 1 in D minor, Op. 32
解説

ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンからドボルザーク、ラヴェル、ショスタコーヴィッチにいたるまで、ピアノ・トリオには多くの傑作が存在する。中でも、チャイコフスキーが創始したとされる「亡き芸術家」を追悼するためにピアノ・トリオを作曲するという伝統は、ロシアの作曲家たちに継がれ、それらの作品群には秀逸な作品が多い。この作品はそれらに属し、名チェリスト、カルル・ダヴィドフの追悼のために作曲されたものである。アレンスキー本人のピアノによる自作自演の演奏も残っている。アレンスキー(1861〜1906)は、作曲をリムスキー=コルサコフに師事し、歌劇・管弦楽曲・室内楽までおよそ250曲ほどの作品を残している。その評価はチャイコフスキーの亜流などとも呼ばれ、当時はあまり高いものではなかった。師のリムスキー・コルサコフでさえ「すぐに忘れ去られるだろう」とも言っていたほどである。近年その評価は高く、このCDのような、質の高い、緊密かつ緻密で表現幅の豊かな演奏を聴くことができる。

 

藤田 健二

A.アレンスキー /弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 作品35
A.Arensky /Quartet No.2 in A minor for violin,viola and two cellos, Op.35
解説

アレンスキーが弦楽器のために書いた室内楽作品は少なく、全9作品のうち弦楽四重奏曲は2曲である。チャイコフスキーの追悼のために書かれた作品と言われ、通常の弦楽四重奏の編成とは異なり、ヴァイオリン1、ヴィオラ1、チェロ2という編成である。第2楽章は後に「チャイコフスキーの主題による変奏曲」として単独で弦楽合奏化されたほどのスケールの大きな変奏曲である。終楽章はベートーヴェンのラズモフスキー2番と同じロシア主題を使ったコラールとフーガとなっている。アレンスキーがこの作品にチェロを2本使用したのには、作品全体を通して感じられる畏怖の念や偉大な芸術家への敬虔さが関わっているように思われる。ヴァイオリンからチェロに至るまですべて同じ製作者によって作られた楽器によって演奏されたことで(しかもその楽器には底知れぬ、天高き、無限ともいえる豊かな響きがある)、これまで聴くことのできなかった響きを体験することができ、この作品の持つ価値はさらに高まることだろう。

 

藤田 健二

アーティスト
ARTIST

PAUL ROSENTHAL(VIOLIN - YU IIDA 2015)
TOBY HOFFMAN(VIOLA - YU IIDA 2012)
NATHANIEL ROSEN(VIOLONCELLO - YU IIDA 2017・2018)
GODFRIED HOOGEVEEN(VIOLONCELLO - YU IIDA 2011)
AKIMI FUKUHARA (PIANO - BECHSTEIN )

使用楽器
INSTRUMENTS

  • PAUL ROSENTHALViolin-(YU IIDA 2015)
  • TOBY HOFFMANViola-(YU IIDA 2018)
  • NATHANIEL ROSENVioloncello-(YU IIDA 2017,2018)
  • GODFRIED HOOGEVEENVioloncello-(YU IIDA 2011)
  • AKIMI FUKUHARAPiano-(BECHSTEIN)