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曲目
PROGRAM

P.I.チャイコフスキー/弦楽六重奏曲 ニ短調 作品70《フィレンツェの思い出》
P.I.Tchaikovsky / String Sextet D-minor Op. 70 “Souvenir de Florence”
解説

19世紀ロシア最大の作曲家であるチャイコフスキー(1840-1893 Tchaikovsky, Pytr Il’ich)は、歌劇、3つのバレエ音楽、管弦楽曲では現代でも不動の地位を保ち続け、室内楽曲では同じくロシアの指揮者、ニコライ・ルビンシュタインの追悼のために書かれた「ピアノ三重奏曲 偉大なる芸術家の思い出」が有名である(ルビンシュタインはチャイコフスキーのほとんどすべての交響楽作品の初演者であった)。「フィレンツェの思い出」(原題「Souvenir de Florence」)は、最晩年に、それまで何度も訪れた思い出の地「フィレンツェ」へ、歌劇「スペードの女王」を作曲するために訪れた際、作曲された作品である。チャイコフスキーにとって「スペードの女王」は、「今や私には、世界の歴史は二つに分けられるように思われる。つまり、第一期は『スペードの女王』が創造される以前に起こったすべてで、第二期はその後に始まった」と彼自身が手紙に書き送るほどの自信作であった。その筆致は当然「フィレンツェの思い出」にも活かされ、六重奏という編成にも関わらず、まるでオーケストラ作品のような巨大な曲へと仕上がった。ヴァイオリンからチェロまで順次受け継がれていく技法や、ピチカートの伴奏にのって奏でる旋律法など、彼の音楽技法が集約されている。各パートが緊密な関連を持ち、クライマックスは圧巻である。このCDにおいて特筆すべきは、使用されている楽器が、すべて一人の弦楽器製作者の手によって作られたもの、ということである。つまり、六人で演奏しているにもかかわらず、まるで一人の奏者が演奏しているかのような、統一性と整合性があり、これまでに経験したことのない音の響きを体験できるのだ。なお、楽器の材料である木の産地もイタリアであり、それらはすべて製作者が自ら選んだものである。否、木に製作者が選ばれた、と言った方がよいかもしれない。

 

 

藤田 健二

アーティスト
ARTIST

HAMAO FUJIWARA(VIOLIN - YU IIDA 2016)
AMI ITO(VIOLIN - YU IIDA 2016)
TOBY HOFFMAN(VIOLA - YU IIDA 2012)
PAUL ROSENTHAL(VIOLA - YU IIDA 2006)
GODFRIED HOOGEVEEN(VIOLONCELLO - YU IIDA 2011)
NATHANIEL ROSEN(VIOLONCELLO - YU IIDA 2018)

使用楽器
INSTRUMENTS

  • HAMAO FUJIWARA(VIOLIN - YU IIDA 2016)
  • AMI ITO(VIOLIN - YU IIDA 2016)
  • TOBY HOFFMAN(VIOLA - YU IIDA 2018)
  • PAUL ROSENTHAL(VIOLA - YU IIDA 2006)
  • GODFRIED HOOGEVEEN(VIOLONCELLO - YU IIDA 2011)
  • NATHANIEL ROSEN(VIOLONCELLO - YU IIDA 2018)